浦和レッズは6日、成績不振が続いているチームの強化体制を再編することを発表した。

 強化部門の統括は立花洋一副社長が担うことになり、新たにGMの役職を設置することを決めた。同職には7日付で中村修三氏(59)が就任する。中村氏は81年から90年まで三菱重工でプレーし、引退後は94年に浦和の強化部課長、06年から08年にもGMを務めている。8年ぶりにクラブスタッフとして復帰する。山道守彦取締役は兼任していた強化本部長を離れ、取締役本部長(社長補佐)となる。

 淵田敬三社長がさいたま市内で取材に応じ、体制再編の経緯について説明。「(堀前監督を)解任するという議論の中で、強化体制についての議論もあった。自問自答もした。新しい監督を選ぶときに、新しい体制で前に進むべきだと思った」と話した。山道氏の手腕については「かなりの評価をしている」とした上で「新しい人間で、ステップアップできる人がいるかと話したときに中村修三氏が挙がった」。1日のルヴァン杯アウェー広島戦を終えてすぐに日本協会へ向かい、中村氏と会って本人の意向を確認したという。

 監督人事を担う体制が変わったが、連戦の最中で猶予はあまり残されていない状況だ。淵田社長は「遅くとも(W杯が開催される)6月の中断期間でチームづくりをしてもらいたい。そのためにも、5月の頭には監督を決めなければいけないと思っている」と見通しを語った。監督像としては優勝経験があること、厳しい状況でチームを立て直す手腕を持つこと、既存の戦力を見て考えられることの3点を挙げ、「すべてがうまくはいかないこともあるが、最大限合った人物を選びたい」とした。