鹿島アントラーズは2度、追いついた。ただ、それが精いっぱいだったのか。

 先制され、後半5分に追いつくも、1分後に突き放された。後半27分にPKで再び追いつくも、三たび勝ち越された。

 4月の川崎フロンターレ戦以来、今季2度目の4失点で大敗。MF三竿健斗は「中断明けから、点を取った後に、すぐ入れられている。良いときは1点でも取れれば勝てるというのがあるが、自分たちで試合を難しくしている。自分のマークに負けない、走り負けない、球際で勝つという、当たり前のことができていないから、やられていると思う。粘り強さがない」と反省した。

 DF犬飼智也は「自分たちの悪い奪われ方からの失点や、ちょっとした隙からやられた。自分たちで崩してしまった」と口にした。

 前節清水エスパルス戦で、ロスタイムで競り勝つという勝負強さを取り戻したのもつかの間、最下位の名古屋グランパスに敗れた。

 後半41分に初出場を果たした強化指定選手のMF名古(順大)はほろ苦いデビュー戦となったが「これがプロの世界だと思う。チャンスを与えてもらったからには、結果を出さないといけない。勝ち続けてやっていくしかない。鹿島はそういうチーム」と話していた。