ホームの鹿島アントラーズが先勝した。

元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パト擁する天津権健(中国)と対戦。MFレオ・シルバ、FWセルジーニョの両ブラジル人による2得点で第1戦を制した。ベスト4進出がかかる第2戦は来月18日に相手ホーム天津体育場で行われる。

鹿島が得た最初の大きなチャンスは前半14分、FW鈴木が右クロスを送り、はじかれたところにMF遠藤主将が詰めた。ダイレクトで左足を振ったが、ゴール右にわずかに外れた。前半34分にはDF安西の折り返しを、ACL初先発のFWセルジーニョに届いたが、左足シュートは大きく、ふかしてしまった。

41分には相手シュートを浴びる。天津権健FW楊旭が左クロスに頭を合わせられたが、クロスバーを越えた。このまま前半は0-0で終了。鹿島は先発の右サイドバック内田が再三、好機に絡むも無得点で折り返した。

後半も鹿島が最初に決定機を迎えた。まず12分、MFレオ・シルバのパスを受けたDF安西がペナルティーエリアに持ち込み、DFを左半身で押さえながら中央へラストパス。フリーの遠藤が利き足の左足を合わせた。しかし、ゴール上へ大きく消え、決定機を逸した。

スタジアムが落胆した直後、歓喜に沸く。15分。DF山本の左からのセンタリングを遠藤が頭で左サイドへ戻す。そこにいたMFレオ・シルバが右足のボレーで合わせ、ゴール右に決めた。待望の先制点。3分前にチャンスを逃した遠藤もアシストで貢献した。

さらに攻勢、27分には追加点が生まれた。ゴール正面25メートルからセルジーニョが左足ミドル。前半、好機でミスしていたお返しとばかりに、豪快な一撃をゴール左上に突き刺した。スタンドから見守っていた神様、ジーコ・テクニカルディレクターも笑顔。ぼうぜんとする相手エースのパトとは対照的に、ホームできっちりリードを広げた。

この2点を守り、鹿島が勝利と得失点差プラス2も獲得。火曜ナイターに集まった1万3634人に白星を届け、クラブ初の4強に大きく前進した。