3位FC東京が、首位サンフレッチェ広島に勝ち切れなかった。

0-1の後半4分、負けられない東京が追いつく。左サイドを走ったFWディエゴ・オリヴェイラにスルーパスを出したFWリンスが、そのままゴール前に走り込む。同じブラジル人からの折り返しを信じ、届いたボールに右足を合わせ、同点とした。

しかし、その後はゴールが奪えない。3試合ぶり先発のリンスが、まず足をつって交代。エースのディエゴ・オリヴェイラも足をつってピッチを去り、リンスは「何人も足がつる厳しい試合だった」。攻守が激しく入れ替わった試合は痛み分けに終わった。

長谷川監督は後半27分にFW永井とMF大森を同時投入し、最後はMF米本を入れて勝負に出た。「米本のところで引っ掛けてカウンターを狙えれば、最後は(永井)謙佑の1発に懸けましたが、首位の守備は強固でした」と脱帽。

広島との勝ち点13差を縮められず「残り試合を考えれば勝ち点3を持ち帰りたかった。難しい展開になりましたけど、チームは1週間、取り組んできたことを形にしてくれた」。

次節はクラブ創設20周年記念試合のホーム清水エスパルス戦。そこでの勝利に気持ちを向けた。