サイバーエージェントが1日、都内で会見を開き、J2のFC町田ゼルビアの運営会社・株式会社ゼルビアが第三者割当増資で発行する株式を引き受け、8割の株を取得し、子会社化すると発表した。町田は今後、サイバーエージェントグループの傘下に入る。

サイバーエージェントの藤田晋社長(45)は「株式8割を取得することを本日、決定しました。今後、町田はサイバーエージェントグループとして、東京発世界を目指すビッグクラブをともに目指します」と宣言した。

藤田社長は、町田の下川浩之会長と知人を通じて接触したといい「町田で育ち、町田から世界をという理念に共感しました。私も東京に出てきた時、町田周辺にいました」と今回の決定に至る経緯を説明した。

町田は、ホームの町田陸上競技場の収容人数が1万328人で、1万5000席以上に設定されている施設基準に満たず、練習施設の基準に達せず、J1ライセンスが交付されなかった。ただ、ホームタウンの町田市は、観戦席を5000席増設する工事を19年に着工する予定で動いている。藤田社長は「たとえ優勝しても昇格できない。サポートして天然芝の練習場、クラブハウスの整備に19年度に着手し、J1ライセンスの早期取得を目指し環境を整える」と断言。下川会長と大友社長をはじめとした経営陣は維持するという。

藤田社長は「サイバーエージェントのコンテンツを使い、町田を起点に広く愛されるクラブとしてビッグクラブの成長をサポートします」と話した。【村上幸将】