サッカー関西リーグ1部FCティアモ枚方が3日、枚方市内で、同市との連携協力に関する協定を締結し、同所で新加入選手の発表記者会見を開いた。

元日本代表FW野沢拓也(37)や元神戸MF田中英雄(36)、この日は欠席したが元G大阪で日本代表経験のあるMF二川孝広(38)ら12人が入団。経験豊富なベテランも加わり、今季はJFL昇格を目指す。

今季就任した辻本茂輝新監督は「力強い選手が集まってくれた。チームとしての目標はJFL昇格。枚方の象徴となるチームを目指す」と宣言。主将の田中は「個人として大きな覚悟、野望、野心を持ってこのチームにきた。結果を出すのは大前提で、今日あらためて枚方市と締結もして、枚方からJリーグチームを誕生させたい気持ちが強くなった」と、スローガン「覚悟」を引き合いに決意を語った。

鹿島や仙台に所属していた野沢は「JリーグではJ1でしかやっていない。地域リーグは未知の世界なので、自分の方が分からない。経験を注入し、分からないことを共有してひとつひとつ、クリアにしていきたい」。前所属はオーストラリアのウーロンゴン。当時2部相当だったクラブには「環境の悪さを感じていた。J1から直接地域リーグに来たら、また違った見方になっていたかもしれないけど、オーストラリアはいい経験になった。とにかく今はサッカーを楽しめる」とうれしそうだった。

開幕は14日、敵地のアルテリーヴォ和歌山戦。1月から約3カ月練習を積んできた。開幕ダッシュに向けて、新指揮官は「コンディションもバラつきがあったけど、いい状態で開幕を迎えられる」と手ごたえを口にしていた。