川崎フロンターレが湘南ベルマーレを2-0で下し、開幕8戦目にしてホーム初白星を挙げた。FW知念慶(24)がリーグ戦4戦連発となるゴールを決めた。

1-0で迎えた前半37分、知念は最終ラインのDF奈良竜樹(25)のロングフィードに抜け出しGKと1対に。冷静に右足で流し込み、日本代表の森保一監督が視察する中、ゴールを決めた。戦前に「取れる気がする」との予感をしっかり実行に移し「不思議ですね」。連戦で体が重く、コンディションも良くはなかったという。知念は「前半は消えている時間が多かった。ただ、去年と違うのは得点が取れているところが大きい。不思議ですね」と振り返った。

抜け出したシーンは奈良との狙いが一致した。「奈良君が持った瞬間に目があって(相手のDFと)駆け引きをした。うまく狙えたと思います」。ゴール前の落ち着きが増し、4戦連発。「去年よりは大分、落ち着けて打てている。ミスも多い中でメンタルのぶれがあまりないので、自信がついているのかな」と手応えを口にした。チームには裏への動きだしを得意としているFW小林悠がいる。「悠さんのまねというか、勉強させてもらってます」と話す。この日の抜け出しも、小林の動きだしを間近で学んだ結果が奏功した。昨季は湘南戦で1対1の場面で外し「いいイメージがなかった」というが「悪いイメージは振り切れました」と話していた。