鹿島アントラーズはDF犬飼智也のヘディング弾で競り勝った。

MF永木の左CKをファーサイドで合わせた。「いつも亮太君(永木)と練習しているので、やっと取れたな、という感じ」。今季12試合目にして初めて、CKを直接合わせたゴールが生まれた。

190センチのDF町田ら、長身選手がそろいセットプレーは大きな得点源だが、今季ここまで生かしきれずにいた。選手もそれを理解しており「セットプレーからの得点」とよく口にしていた。課題を克服しての勝利に、DF安西は「セットプレーから得点が生まれたのはすごく大きなこと」と強調した。

殊勲の犬飼は9日のACL慶南戦で退場しており、24日の試合に出られない。直近のリーグ戦では守備陣が崩壊して3失点したこともあり、「悔しい思いをしたのでやってやろうと思った」と燃えていた。ミスを取り返すACL含む公式戦7試合ぶりの完封勝利で、常勝軍団のバトンを次につないだ。【杉山理紗】