鹿島アントラーズDF安西幸輝(24)が今夏、ポルトガル1部ポルティモネンセに移籍する可能性が浮上した。

関係者によると複数の欧州クラブからオファーがあったが、日本代表MF中島も一時所属したポルティモネンセに絞って交渉を開始しているという。先月下旬までに正式オファーが届いたが、両クラブが求める金銭面の条件に開きがあるとみられ、クラブ間合意に向けて交渉を進めている状況。鹿島としては代えのきかない選手だけに、慎重に判断する構えだ。

3月のキリンチャレンジ杯で日本代表に初選出され、その際にはDF内田が「長友さんや酒井宏樹よりも攻撃に関しては良い」と評価していた実力の持ち主。両サイドハーフとサイドバックをこなせるが、今季は左サイドバックでレギュラーに定着している。

本人はかねて「代表や海外に行くとなったらサイドバックで勝負しないとダメ」と話しており、1つのポジションに集中できている今季は、その才能をいかんなく発揮。積極的に攻撃参加し、DFながら3得点も挙げている。18日のACL広島戦で負傷し、現在は戦列を離れているが、J屈指の攻撃的サイドバックの去就に注目が集まる。

◆安西幸輝(あんざい・こうき)1995年(平7)5月31日生まれ、兵庫県出身。埼玉・戸塚FCジュニアから東京Vジュニアに入り、同ジュニアユース、ユースを経て14年にトップチームに昇格。J2開幕戦でデビューすると初年度からレギュラーとして活躍し、18年に鹿島移籍。今季から背番号22。172センチ64キロ。血液型A。