J1ベガルタ仙台は4日、ポーランドのシロンスク・ブロツワフから完全移籍で加入したGKヤクブ・スウォビィク(27)の入団会見を行った。この日の練習からチームに合流。ボールをキャッチする際には「キーパー」と大声でアピールし、早くも存在感を見せつけた。ベルギー1部シントトロイデンに移籍するGKシュミットに代わり、新守護神に名乗りを上げた。

「私の名前はクバです。ポーランドから来ました。よろしくお願いします」と覚えたばかりの日本語であいさつした後は、自信に満ちた表情で「私は素晴らしいキーパー。コーチングとディフェンスを助けるプレーが得意」と自画自賛。仙台含め5、6カ国からオファーがあったが、「一番素晴らしい条件で必要としてくれた。成長、家族のために選んだ」と自身初の海外移籍を決断した。また同国出身の磐田GKカミンスキー(28)と交流があり「4年前に磐田に来て成長できた。(スウォビィクも)日本で成長できる」の言葉にも、背中を押された。

スウォビィクは5月の試合を最後に、今季はリーグ戦35試合に出場。3日の天皇杯FC大阪戦はスタンド観戦し「初出場へ気持ちが高まった」と気合が入る。ここからコンディションを上げ、20日のアウェーC大阪戦でのデビューを目指している。背番号「27」を希望したが、DF大岩が着用しているため「24」を選んだ。目標のGKは元イタリア代表ブフォンと元スペイン代表カシリャスのW杯を制した2人。「日々努力して彼らのようになりたい」と目を輝かせる。「シュミットの穴」とは言わせない。仙台の新守護神として、好調チームをさらに加速させてみせる。【山田愛斗】

◆ヤクブ・スウォビィク 1991年8月31日生まれ、ポーランド出身。スパルタザモツリー、ポゴンシュチェチン、シロンスク・ブロツワフ(いずれも同国)などを経て、J1仙台に加入。同国代表として1試合出場。190センチ、82キロ。利き足・手は右。愛称は「クバ」。家族は妻と娘。