ルヴァン杯昨季王者の湘南ベルマーレが、南米のカップ戦コパ・スダメリカーナ優勝のアトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)と対戦し、0-4で敗れた。

湘南は3日に鹿島アントラーズとのリーグ戦を戦い、11日にもジュビロ磐田との一戦を控えていることもあり、曹貴裁監督は「今の選手のコンディションを考えてメンバーを選んだ」と主力選手の多くを温存。リードを許した後半から日本代表DF杉岡大暉やMF斉藤未月、今夏獲得のFWクリスランらを投入したが逆に点差を広げられ、試合後の会見では「メンバー選考について、後悔の気持ちはないです。どの選手が出ていたとしても大差はないと思っています」と振り返った。

相手のうまさにも舌を巻き「ピッチの中でやってはいけないことをやってしまう選手が多い湘南ベルマーレ、やってはいけないことがほとんどないアトレチコ・パラナエンセだと思いました」と話した。特に差があったのはプレー判断の質だと語り「クリアするのか、しないのか、ラインを上げるのか下げるのか、今いくのか、いかないのか。真剣勝負におけるプレーの質はそうとう差があったなと思います」と脱帽した。

試合は前半41分に右クロスからFWシリノに頭でたたき込まれて先制を許すと、折り返した後半11分には17年に新潟(当時J1)でもプレーした経験を持つFWホニにゴール右上に豪快なシュートを突き刺された。続く同18分にはゴール前で簡単に崩されてMFアンデルソンに3点目を決められ、終了間際の40分にも痛恨の4点目を奪われた。

DF杉岡はプレスをかわす相手のパス回しについて「前からいってあれだけ外されたら厳しくなるし、強いチームだと思った」と話した。無得点に終わった攻撃についても「最後の部分だけ防げばいいという相手に対して精度も足りなかった」と肩を落とした。