鹿島アントラーズは今夏法大から加入したU-22日本代表FW上田綺世(20)の初ゴールで勝利した。

1-1の後半28分から途中出場。両チーム得点を奪えず、同点のまま終了するかに思われた後半42分、MF三竿のロングフィードをゴール前のMF土居が頭で落とし、上田が中央で右足で合わせた。

鹿島加入後わずか3戦目にして、地元でもある本拠地でのデビュー戦で初ゴール。先発の機会はここまでないものの、「出るからには1分でも点を取ることは不可能ではない」と話していた上田が、有言実行弾でチームを3試合ぶりの勝利に導いた。

試合後は初めてのヒーローインタビューに応じた。「気持ちよかったです」と笑みを浮かべ、「最後のワンタッチを当てるだけだった。そこまで持ってきてくれたチームメートに感謝したい」と謙虚に話した。

◆上田綺世(うえだ・あやせ)1998年(平10)8月28日、水戸市生まれ。中学時代は鹿島アントラーズノルテに所属。鹿島学園高を経て法大に進学。50メートル走6秒0の俊足を生かし、1年生から試合出場。18年の全日本大学サッカー選手権優勝に貢献した。17年にU-20代表に初選出され、以降、東京五輪世代の代表に名を連ねる。19年5月に南米選手権に参加する日本代表メンバー入りし、A代表初選出。6月18日のチリ戦で初出場。国際Aマッチ3試合0得点。180センチ、72キロ。