鹿島アントラーズのU-22日本代表FW上田綺世(あやせ、21)がプロ初先発で初のマルチ弾を達成した。

2点リードの後半28分、右クロスを頭で合わせて追加点。同ロスタイムには左クロスを再びヘディングで押し込んだ。プロ初のフル出場で「今日は自分的にも手応えがあった」。前半34分には鋭い飛び出しからPKを獲得。先月28日に21歳の誕生日を迎えた若きエースは3得点に絡む活躍で勝利に導いた。

ただ、満足はしていない。上田は「1回パッと活躍する人はたくさんいる。継続して、確立していくことが難しい」。常勝鹿島のFWは常に結果を求められるポジション。法大卒業後の内定を前倒ししてプロ入りしたが、挑戦者の立場だ。「自分のプレーを継続することが大事。もっともっとストロングを出していきたい」。上田は東京五輪出場を見据え、おごらずにアピールを続けていく。【神谷亮磨】