横浜F・マリノスが3連勝で7試合連続負けなしとし、逆転優勝へ食らいついた。東京五輪世代のFW遠藤渓太(21)が4試合ぶりの先発で、先制となる今季5得点目で首位追撃の勝利に貢献だ。

前半17分、左クロスを豪快な左足のジャンピングボレーで決めた。今季12得点のFW仲川輝人(27)のけがで巡ってきたチャンスに、遠藤は「やりきって終わるつもりだった。来たチャンスを手放したくなかった」と、気合十分だった。

遠藤の活躍に、アンジェ・ポステコグルー監督(54)は「素晴らしいゴールだった。日々の努力とハードワークを続ける中、やるべきことをやって、結果を出してくれて良かった」と高評価だ。遠藤が「(ハードワークが強みの)鳥栖よりハード」というチームの紅白戦でもまれた成果を結果につなげてみせた。

この日の勝ちで、勝ち点59の首位鹿島、2位東京と勝ち点1差の3位を死守した。残り4試合となり、遠藤は「内容より個人的に勝てばいい。僕らは勝つしかないんで、そういう意味で今日(2日)の試合は大事だった」と、敵地での激闘を振り返った。【菊川光一】