ジュビロ磐田MF山田大記(30)が4日、次節のホームFC東京戦(9日、ヤマハ)出場に意欲を見せた。

先月30日の非公開練習からチームに完全合流し、この日も磐田市内で約1時間半のフルメニューを精力的に消化。「違和感なくやれているし、もう大丈夫。ここから、状態をどんどん上げていければと思う。準備していきたい」と、汗を拭った。

先月3日、クラブから左腓腹筋肉離れの再発が発表された。8月31日に負った最初の負傷から約2カ月間の離脱を余儀なくされ、最下位で苦しむチームに貢献できない日々が続いてきた。下部組織出身の山田は「長い間、離れてしまった。はがゆさ、申し訳なさ…。いろいろな思いがある」と、厳しい表情で話す。

それでもチームは、2日に行われた清水エスパルスとの「静岡ダービー」に勝利。J2とのプレーオフに回る16位湘南ベルマーレとの勝ち点差を「6」に縮め、わずかに残る来季J1残留への望みをつないだ。現地で試合を見届けた山田は「チームメートが可能性を残してくれた。残りの試合、1試合でも多くピッチで貢献していきたい」と、誓った。残り4試合。巻き返す舞台はある。【前田和哉】