浦和レッズDF槙野智章(32)が、2年ぶり3度目のアジア制覇と初のアジア年間MVPのダブル戴冠を狙う。

21日、埼玉・大原サッカー場で非公開練習に参加。アルヒラル(サウジアラビア)とのACL決勝第2戦(24日、埼玉)へ戦術を確かめ、第1戦0-1からの逆転へ「1-0で延長戦に持ち込み、120分間やってPK戦に持ち込むくらいでいい」と、まずは優勝へ手堅く臨む覚悟を口にした。

アジア連盟から15日に発表された年間最優秀選手の候補者3人に選ばれたことにも言及。1月のアジア杯UAE大会で初優勝したカタールの司令塔Ak・アフィフ(アルサド)と、イランのアジア最高GKベイランバンド(ペルセポリス)との争いへ「スタッフがサラッと見せてきたので驚けなかった」と笑いつつ「優勝すれば、ついてくるもの」と勝利優先を強調した。

特にアフィフは、アジア杯の決勝日本戦(3-1)で1得点2アシストと鮮烈な出来。槙野は最新のACL決勝で強く印象づけるしかない。男子の年間最優秀監督には大槻毅監督もノミネートされており「一緒に取りたいね」と息巻いた。

敵地でのアルヒラルとの初戦(9日)はシュート数2本対22本と圧倒されたが「次は6万人くらい入ると聞いているホーム。違った姿を見せる。戦術、システムうんぬんではなく、最も大事なのは相手より走ること。縦横無尽に走り回って1人1人が目の前の敵を上回れば、チームとして勝てる」。その先にダブル受賞も待っている。【木下淳】