ガンバ大阪が元日本代表でフランス1部トゥールーズDF昌子源(27)の獲得交渉をしていることが1月31日、分かった。

G大阪松波正信強化部長(45)はこの日、キャンプ中の沖縄で取材に対応。所属先で出場機会が激減した昌子側から、最近になってG大阪へ逆オファーがあったといい、「あくまでうちには現状の選手がおり、もし移籍する場合はどんな条件になるかなどを話した。期限を設けて交渉しているわけではない」と説明した。

鹿島から19年1月にトゥールーズに移籍した昌子は、まだ2年半の契約を残す。完全移籍の場合は推定2億円近い違約金が必要だが、最終的に1億円程度で決着できる見込みという。G大阪も相手クラブが軟化していることを認識しており、条件で折り合えば獲得の意思はある。Jリーグの今季登録は、3月下旬が1次締め切りで時間的な猶予もある。

就任3年目でタイトルを目指す宮本恒靖監督(42)はこの日、昌子に関して「もちろん、来てくれるのなら戦力になる」と話している。

昌子は神戸市生まれでG大阪ジュニアユース出身のセンターバック。鳥取・米子北高から鹿島アントラーズを経て、1年前に欧州移籍を実現させていた。18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会代表で、守備が課題のG大阪の補強ポイントと合致する。今季は故障もあり、わずか1試合の出場にとどまっていた。