ガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁(40)が、楢崎正剛(名古屋=GK、18年限りで現役引退)に並ぶJ1通算最多出場記録の631試合を達成した。

遠藤がここまで試合数を積み重ねてこられたのは、プロ23年目で出場停止が計7試合しかないことも大きく影響している。警告は歴代10番目に多い75度も受けているが、累積による出場停止は最近10年間で1度もない。時には警告もいとわない激しい当たりを見せるが、年間を通した自己マネジメント力に秀でている。

元日本代表DFで現在G大阪ヘッドコーチの山口智氏(41)は「特に視野の広さがすごい選手で、常にアンテナを張っている。だから、いちかばちかのプレーが少なく、例えば人より先に動いて球を扱える」と、過度な警告をもらわない理由を語る。

01年に遠藤と同じタイミングでG大阪へ移籍してきた山口氏は、主にセンターバックで出場した。自分から球に寄せる守備が多かったにもかかわらず、08年は全34試合フルタイム出場を果たすなど、06年から3年連続でJリーグベストイレブンにも選出されている。遠藤とはダブルボランチを組んだ時期もあった。