北海道コンサドーレ札幌がシーズンモードで中断期間を乗り切る。11日、熊本キャンプを打ち上げ、チームは札幌へ移動した。

新型コロナウイルスの影響で延期されているリーグ戦は、現状では4月4日アウェー大分戦から再開の予定。それまでの約3週間もシーズン中さながらのサイクルで練習に取り組む方針だ。ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)は「公式戦に近いかたちで試合を重ねるなかで、4月4日を迎えたい」と思い描く。

“アウェー2連戦”をこなすスケジュールを調整している。来週からの2週は、週末にJクラブとの練習試合を行う北海道外遠征を予定している。DF福森は「1週間に1試合やっていければ、リーグ戦のペースと変わらない。自分たちのコンディションも合わせやすいからいいのかな」と歓迎する。飛行機による移動で前日入りなど、公式戦と同様のスタイルに近づけようとしている。

この日、熊本市内で行ったJクラブとの練習試合(一般非公開、45分×2ほか)は1-2で敗れはしたが、キャンプで取り組んできたハイプレスの見せ場は多かった。前日10日に約1時間のミーティングを実施するなど、公式戦のチームのルーティンを意識した。

1月13日から約2カ月のタイ、沖縄、熊本でのキャンプ生活は終わった。3連休明けの15日から札幌・宮の沢での練習を再開する。「北海道の家族のことも心配だっただろう。選手たちは良くやってくれた」。そう指揮官は教え子たちを思いやり「自分たちのできることをしっかりやっていく」と、選手とともに再開を信じて練習に励むつもりだ。【保坂果那】