今季3戦連続完封負けと苦しんでいた鹿島アントラーズが、3月に入り練習試合で4戦20得点と調子を上げている。

11日には大宮アルディージャと対戦し、45分×2本、35分×1本の125分で8-1と大勝した。

試合は報道陣にも非公開だったため、客観的な内容の良しあしは分からない。この日2得点したMF和泉は「練習試合を多くやれて、少しずつ良くなっていると感じる。しっかりと相手を見てプレーの選択ができている。(味方を)見ずにというか、自分たちがタイミングを分かっていれば、相手も1歩遅れる。練習からやっているので、それがかなり出てきた」と、繰り返してきた練習が形になってきたことへの手応えを口にした。

昨季の主力組が遅れて合流した宮崎キャンプでは、全選手がそろった状態で練習試合を行えなかった。疲労なども考慮して紅白戦すら行わなかったザーゴ監督だが、ここにきて11日間で4試合と、みっちりと実戦練習ができている。鹿島にとってこの中断期間に行う練習試合は、試合勘を保つためだけでなく、戦術を完成させるという、キャンプでの試合のような意味あいも大きいのだろう。

ザーゴ監督は練習試合でも、選手らに「公式戦だと思って臨んでほしい」と要求しているという。会場にもカシマスタジアムを使用するなど、緊張感ある中で試合を行えているようだ。3月後半にはさらに2試合の練習試合が予定されている。リーグが再開する頃には、チームの完成度もより高まっているはずだ。

◆鹿島の3月の練習試合の結果

▼対千葉○4-2(45分×2本、35分×2本)得点者:和泉2、上田、ユース選手

▼対群馬○5-1(35分×4本)得点者:荒木、伊藤、上田、エヴェラウド、名古

▼対盛岡○3-0(30分×4本)得点者:上田2、松村

▼対大宮○8-1(45分×2本、35分×1本)得点者:和泉2、伊藤、エヴェラウド2、レオ・シルバ、オウンゴール2