J2アルビレックス新潟は、県内でも感染の広がりを見せる新型コロナウイルスへの対策強化として、今後1週間程度は全体練習を行わず、選手を少人数グループに分け時間差で練習を行う方針を示した。

アルベルト監督(51)は、「ウイルスから選手を守るため、このようなスケジュールを組んだ。感染の可能性を0%に近づけるため、選手同士の接触を避けながら練習を続ける」と説明した。

11日からの3連休が明ける14日は、午前と午後に分かれ、2グループが時間差で練習を行う。15日以降も選手を3グループに分け、自宅練習も含めた時間差練習を行う予定。自宅練習用には、ウエートトレーニングメニューと、戦術理解を深めるための動画も準備している。

クラブハウス隣接ピッチでの午前練習後、通話アプリを通して取材に応じた主将の堀米悠斗(25)は「選手は決められたことをやるだけ。同じグループではない選手と、コミュニケーション不足にならないように、通話アプリなどを利用して顔を見ながら会話をしていこうと思う」と話した。

感染予防徹底のための決断。アルベルト監督は「パニックに陥らず、世の中の状況の変化に適切に対応することが大切。選手はこの変更を理解し、練習に取り組んでくれるだろう」と語った。少人数グループでの時間差練習は、今後の状況次第で延期されることも予想されるが「問題ない。リーグ再開の正式決定まで多くの時間が残される。自然体で練習に取り組む」とチーム全体練習再開に向け、準備を続けていくとした。【小林忠】