eJリーグオンラインチャレンジカップがこのほど、開催され、J2ジュビロ磐田代表の鈴木涼さん(25=会社員)が準優勝。大会の振り返りとともに、近年注目度を高めるeスポーツの魅力を聞いた。

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J2磐田代表の鈴木さんは、持ち味の堅守を生かして準優勝した。「ジュビロの代表として、決勝まで進めてうれしく思います」と振り返った。磐田のサポーター歴は22年。「父親の影響で、物心ついた時からのサポーターです。今大会のような、クラブを背負って戦える大会を熱望していました」。大会中には、SNS上で磐田MF上原力也(23)から応援メッセージを送られるなど、Jリーガーからも注目された。

静岡市出身で、静岡高卒業後、都内の理系の大学に進学。現在は東京の会社に勤める。約1~3時間の練習を毎日欠かさず、腕を磨いている。「どこに住んでいても大会に参加でき、どんな人でも平等に競い合える点が(eスポーツの)魅力です」と話した。

今後は「eJリーグ優勝を目指します。運営にも興味があり、eスポーツイベントに関わってみたい」と希望した。【古地真隆】

◆eJリーグオンラインチャレンジカップ ゲームソフトのFIFA20(エレクトロニック・アーツ)を使用し、27人が各クラブの推薦または代表として決勝トーナメント出場。全選手の能力値は85で統一され、試合時間は10分。今回の会期は、クラブ代表予選が4月4~5日、決勝トーナメントが10~12日。Jリーグとルヴァン杯の開催延期を受けて行われた。

◆eスポーツ エレクトロニック・スポーツの略称。コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。競技人口は全世界で1億人以上。2024年パリオリンピック(五輪)で正式競技になる可能性がある。