サンフレッチェ広島は3日、オンライン会議システムを利用し、選手らが同クラブのスクールに所属する小学生と交流イベントを行った。この日は企画立案者の主将DF佐々木翔(30)ら選手とスクールコーチが5組に分かれて、小学生から質問などを受けた。

イベント後、代表で取材に対応したMF野津田岳人(25)は「すごく有意義な時間だった。僕も(下部組織所属の)中学時代にプロ選手が会いに来てくれ、モチベーションになった経験がある」と振り返った。

野津田は中学時代から広島ジュニアユースに入り、ユース時代も得意の左足で数々のタイトルを獲得。Jリーグでは通算143試合17得点の成績を残している。

小学生からはインサイドキックの蹴り方を聞かれたといい、「口で伝えるのは難しい。カーブの蹴り方も身ぶり手ぶりで伝えました。子どもたちがサッカーが好きなんだと思い、うれしい気持ちになった。僕も子どものあこがれの選手になりたい。夢を持ってくれればうれしい」と喜んでいた。

新型コロナウイルスの影響で現在、トップチーム以下、下部組織のユース、ジュニアユース、ジュニア、スクールのすべての活動を休止している。トップチームは現時点で6日までの休止が発表されているが、その先は未定。

現在、自主練習にとどまる野津田は「ランニングやボールを蹴ることはしている。家ではサッカーの試合を見たり、サッカーのゲームをしたりして、ストレスはそんなに感じていない。あとは実際にサッカーができれば」と前向きな姿勢を見せていた。【横田和幸】