サガン鳥栖は2日、J1初の“段ボール・サポーター”企画を発表した。

段ボール箱の製造やデザインなどを手がけるサガシキ(佐賀市)と協力し、ファンの写真を印刷した段ボール製パネルを販売。7月4日に無観客で再開するリーグ戦で、ホーム試合の客席に置く。

商品名は「砂段ティーノ」。鳥栖が、ホーム試合の応援法を模索していたところ、5月24日に同社からブンデスリーガの写真パネル設置を参考にした提案があり実現した。再開後も、当面の間、無観客や収容数が制限され、経営危機にある鳥栖には苦しい状況が続く。会見に出席した鳥栖の竹原稔社長(59)は「佐賀の素晴らしい技術で、Jリーグが盛り上がることを期待している。1万枚は最低いきたい」と目標も掲げた。

サガシキによると、鳥栖以外の複数クラブからも問い合わせがあったといい、耐水性段ボールを使用し雨にも強い。J2新潟も、段ボール製の観客パネルの設置を5月30日に発表しているが、同社の枝吉宣輝社長は「アルバム写真に使われる印刷機を使っている」。寸法は縦70センチ(幅40センチ)で、8日から特設サイトを開く。先着7000人は特別ユニホーム付きで1席3500円。鳥栖は、無観客でも、大勢のサポーターの魂を力にする。【菊川光一】