Jリーグは8日、日本野球機構(NPB)との「第9回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催し、終了後の会見では専門家からあらためて全選手、スタッフらへ行う予定の唾液によるPCR検査についての説明などがなされた。

Jリーグでは2週間に1度ペースで1クラブにつき60人をめどに検査を行うことを発表していた。これまでPCR検査は主な検体として鼻腔(びくう)の拭い液が用いられてきたが、Jリーグでは唾液による検査を採用。会見では専門家から鼻腔と唾液での検査がほぼ同等の結果を得られることが示された。検査で陽性反応が出た選手、スタッフは隔離され、濃厚接触者も検査対象となる。Jリーグの村井満チェアマンは「検査態勢について大変貴重なご助言をいただきました」と振り返った。

質疑応答では、リーグ戦継続に大きな影響を及ぼす可能性のある濃厚接触者の定義についての質問もなされた。これまでの濃厚接触者の定義は全くマスクをつけない状態で15分以上、1メートル~2メートルの距離で接することとされている。専門家チームの座長を務める賀来満夫東北医科大教授兼東北大名誉教授はこの定義のサッカーでの適用について「今、まさにチームドクターの方などとも議論しているところ」と話し「リーグ戦再開までに新たな基準作りが必要だが、ケースバイケーズの場合もある」とした。