J2アルビレックス新潟は27日にリーグ再開初戦のアウェー甲府戦(中銀スタジアム、午後6時)を迎える。選手のケガ予防、体作りに重要な役割を担うエウ・ガヴィラン・フィジカルコーチ(30)は再開へ手応えを感じている。「選手のメンタル、体調はパーフェクトで開幕の群馬戦(2月23日、3○0)よりいい状態。自信を持って選手をピッチに送り出せる」。

コロナ禍で就任1年目から予測不能のシーズンとなった。4月17日~5月10日の活動休止期間中は体幹や筋トレなどのメニューをオンラインで指導し、選手の筋肉量保持に努めた。5月11日から段階的に再開したグループ練習では低下した体力を取り戻すことに重点を置いた。「想定通り進められた。選手同様、私にとっても初めての状況で毎日が試験のようなもの。挑戦の1年になっているが、長い人生の中で重要な経験になる」と話した。

今後、監督や選手だけでなく、スタッフにも柔軟な対応が求められる。第4節の金沢戦以降は2~3日に1回ペースでの試合が続く。選手のリカバリーが必須でフィジカルコーチの素質が問われる。ガヴィラン・コーチは「例年以上の細かな管理が重要だが交代枠が増えた(3人→5人)ことはメリット。選手にはピッチ外での休養、睡眠、食事、メンタルの重要性も伝えている。長いシーズン戦い抜けるよう選手1人ひとりに合わせた指導も行っていく」と再開後を見据えていた。【小林忠】