柏レイソルが、FW呉屋大翔(26)と江坂任(28)の2トップアベック弾で清水エスパルスを下し3試合ぶりに勝ち点3を手にした。リーグトップの14得点のFWオルンガは2日のルヴァン杯・セレッソ大阪戦に続きベンチ外。

リーグ戦で初めてエースが不在だったが、C大阪戦同様、5バックで自陣を固めながら、高い位置でボールを奪うカウンターが冴え、効率的に得点を重ねた。

ネルシーニョ監督(70)はオルンガについて「これまでの連戦でしっかり結果出した。メディカルと協議して(ルヴァンを含めた)2連戦は、彼をしっかり休ませようとの判断で帯同していません」と説明。ルヴァン杯に続き、呉屋と江坂がしっかり結果を出し、指揮官は「2人とも技術が非常に優れていて得点感覚ある選手。2人ともいい関係で、与えられた役割をやってくれた」と称えた。

現在、FWクリスティアーノら離脱選手が多く、特にセンターバックは本職5人のうち4人が離脱の状況。この日の試合でも、守護神のGK中村航輔(25)が、右足でゴールキックを蹴った際、軸足の左臀部(でんぶ)付近を押さえ倒れ込み、後半18分に負傷退場するアクシデントがあった。守備陣にまた負傷者が増えたことに、指揮官は「今、我々のけが人の95%が打撲、捻挫、膝のけがを抱えている。この場でけが人の選手の状態はコメントとして差し控えたい」とした上で「その間、チャンスを得た選手が役割をこなすことでチームの底上げができる」と、ピンチをチャンスに変える思いを口にした。

リーグ戦で全試合出場を続ける背番号「10」の江坂は「フォーメーションが変わって2戦2勝。ポジティブにとらえている。相手によってフォーメーション変えた戦いができる」と前向きにとらえ「監督に求められて出してもらっているので責任を持って勝ちにこだわっていければ」と話した。