サッカー元日本代表選手で静岡県函南町出身の内田篤人さん(32)が16日、静岡朝日テレビの情報番組「とびっきり!しずおか」(月~金曜午後4時37分)に生出演した。

県内のローカル番組には初出演。「知っている人しか見ない。緊張しますね。下手なことを言えない」と苦笑いした。共演者から「県内の皆さんが楽しみにしている」と振られると、「クリーンなイメージのまま(でいたい)」と望んだ。

8月20日の現役引退発表から約2カ月。「もう少しサッカーに戻りたいかなと思ったんですけど、意外にそんなことはなくて、今の生活が楽しい。ストレスゼロ。好きな時間に好きなものを食べられるし、気が楽。娘の幼稚園の送り迎えは、なるべく行くようにしている」と話した。

高校やJリーグなど、静岡県内のサッカーチームへの思いを聞かれ、「僕も応援している。常に意識して見ている。僕が教えられることがあるなら、小学生でも高校生でも、静岡のためになるなら、ご協力できるものがあれば、お話をいただきたい」と訴えた。

今季のJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田が苦戦していることについては、「勝てなかったり、J1にいる、いないというのはありますけど、長い目で見れば、そういう時期も必要じゃないかと。静岡にはいい指導者が必ずいる。子どもの時からいい指導を受けて、伸び伸びサッカーをしていれば、絶対に(サッカー王国・静岡は)復活できると思います」と持論を語った。

J1鹿島アントラーズ選手時代を振り返り、「対戦しながらですけど、日本平とか磐田に戻ってくると、『頑張ってほしいな』と、帰る時には常に思うんですよ。エスパルスとジュビロの選手、頑張ってほしい。僕はもう引退しちゃったんで、好きなことを言える。藤枝と沼津にもJリーグチームがある。どこのカテゴリーでもいいんで、子どもたちが思いっきりサッカーをしてほしい」と願った。