鹿島アントラーズはヴィッセル神戸を下して、アウェー3連戦のラストを勝利で飾った。

7月22日の湘南ベルマーレ戦で右足関節を挫創し、復帰後もなかなかコンディションが上がりきらなかった東京五輪世代のFW上田綺世が、19戦ぶりに先発出場した。

前半12分に高い位置でボールを奪ったMF三竿からパスを受けると、キックフェイントで相手DFをかわして、ねらい澄ました右足シュートを決めた。

チームは連戦中で、直近3試合はすべてアウェーゲーム。移動を含めた疲労が考慮されたのか、この日は得点ランク2位のFWエヴェラウドがベンチスタートとなり、代わって抜てきされたのが上田だった。

「スタメンで出るために練習でも良さをアピールしている。たとえ連戦という状況があったにせよ、転がってきたチャンスをなんとしてもつかみたかった」と上田。ボランチの三竿からパスを受けた得点場面は、センターバックが左右に開く相手の特徴をふまえて「(味方が)奪った瞬間、真ん中のスペースが空くと思っていた」と明かし、「常にボランチと目を合わせられるポジショニングを意識していて、それを健斗くん(三竿)に見てもらえて、ゴールにつながったと思う」と、狙った形での得点に手応えを口にした。

前半終了間際にMF和泉が、後半1失点した後にはMF土居が決めて、終わってみれば3-1で快勝だった。