Jリーグは4日、7日に予定されていたルヴァン杯決勝の柏レイソル-FC東京戦を延期すると発表した。柏はネルシーニョ監督(70)ら3人が新型コロナウイルス陽性を発表していたがこの日、新たに選手2人、トップチームスタッフ8人の陽性が判明。合計13人の陽性で保健所からクラスターと判断された。Jリーグは両クラブと協議の上、試合開催が困難だと判断した。今後、代替日を設定する。

ルヴァン杯決勝は、来夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向けたテストの意味合いもあった。国立競技場の収容人数の半分にあたる2万4000席のチケットが完売しており、新型コロナウイルス感染予防のための各種調査を実施。最新技術を用い、会場周辺の人の流れや場内の混雑状況などを測定し、ゲートの映像を大型ビジョンに映し出すなどし、スムーズな入退場につなげる考えだった。東京五輪・パラリンピック組織委員会も視察することになっており、Jリーグは「スタジアムの安全性を実証したい」と意気込んでいた。