名古屋グランパスが3位を死守し、9年ぶりとなる来季ACLの出場権を獲得した。ホーム広島戦は、後半41分にMF前田の決勝点で1-0と競り勝ち。来季3年目となるフィッカデンティ監督の続投も内定し「さらに上を目指す。選手の質、量をそろえ、補強をしっかりしていく」と明言した。

補強の最大のターゲットは、C大阪FW柿谷曜一朗(30)と浦和MF長沢和輝(29)の元日本代表勢。柿谷は今季1得点だが、14年W杯ブラジル大会に出場した実力は日本人屈指。C大阪も交渉は容認しており、近日中にアタックする。長沢はイタリア人指揮官の希望する中盤の万能型だ。

さらに右サイドバックの鳥栖DF森下龍矢(23)の獲得も目指す。明大卒の新人で今季33試合3得点と即主力に成長した。名古屋はこの最終戦でJ1最多に並ぶ今季17試合目の無失点を記録し、28失点は今季リーグ最少となった。だが、J1では11年ぶりとなる優勝を狙うため、攻守とも大型補強が必要と判断した。

なお来季ACLは、3位名古屋はプレーオフからの出場となるが、天皇杯で川崎FかG大阪が優勝した場合、繰り上げで3位が本大会から、4位C大阪がプレーオフからの繰り上げ出場となる。