全日本高校女子サッカー選手権で創部初の連覇を飾った藤枝順心(静岡)が13日、同校グラウンドで新チームを始動させた。史上初となる2度目の無失点優勝、歴代最多タイ5度目の優勝を達成。記録ずくめの日本一となったが、前人未到の3連覇を目指して既に気持ちは切り替わっている。

2日間のオフを挟んで始動した。1、2年生のみで行われた初日は、約1時間半のメニューを消化。パス練習ではトラップの位置などを入念に確認するなど、チーム全体で基本を徹底した。U-17日本女子代表候補のDF井手ひなた(2年)は「元気で明るい選手が多い。全員が同じ目標に向かって戦うチームを目指す」。全国選手権で3得点を挙げたFW斉藤花菜(2年)は「史上初の3連覇と、単独トップの6度目の優勝を狙いたい」と続いた。

新チームの公式戦初戦は17日、新人戦県大会1回戦で静岡大成・藤枝西の合同チームと対する。18連覇の懸かる大会に向けて「絶対に優勝しなければ。選手権での経験を伝えていく」と井手。斉藤は「プレッシャーを力に変える。多くの点をとって勝つ戦いをしたい」と意気込んだ。【古地真隆】