Jリーグが、東京オリンピック(五輪)とW杯カタール大会のアジア予選期間中にもリーグ戦を実施する可能性があることが22日、分かった。

Jリーグが各クラブの代表者に「リーグ戦は基本的にA代表活動期間と東京五輪開催期間中には行わない予定。ただし、新型コロナウイルスの影響で延期になった試合が出て、代替日の選定が難しい時は、その期間に組み込む可能性がある」と伝えた。基本的に、代表活動とリーグが重なることはないが、準備を進めている。

昨季も10、11月の日本代表活動期間中にリーグ戦が実施された。当時は、海外からの帰国後の2週間の隔離措置など入国に関する制限などもあり、Jクラブの了承を得られず、国内組の招集は見送られ、海外組だけでオランダ、オーストリアで国際親善試合を行ったため、影響はなかった。しかし今年はW杯予選があり、ベストメンバーの編成が見込まれる。東京五輪世代含め、国内組が数人、呼ばれることも考えられる。

Jリーグの幹部は「Jクラブからはまだ公式ではないが、ある程度は納得してもらっている。コロナ禍が昨年と同じ状況なら、代替日を代表活動期間中に行わないと、リーグ戦を100%消化するのは難しくなる」と話した。今季J1は12月4日を最終節としシーズン終了後、異例の4チームが降格となる。昇格も降格もリーグ戦全日程を消化することが大前提となるため、やむを得ない選択といえる。また今季も、昨季のように1試合5人まで交代の特例適用が見込まれる。コロナ禍での「リーグ戦100%消化」へ、Jリーグとクラブが一丸となり、向かっていく。