国内キャンプ中のJ1柏レイソルのネルシーニョ監督(70)が16日、オンライン取材に応じ、戦術のスタンダードの確立をテーマに掲げ、順調に準備が進んでいることを明かした。

スタンダードについて「ピッチに入った選手が共通理解のもとでポジションをとり、流れで連係で連動できるように実戦の中で落とし込んでいくこと」と説明し「スタートダッシュを切る意味でも、選手が自分の役割を理解して遂行し、チームとして連係連動を図ることをテーマにスタンダードを確立したいと考えています」と明かした。

このほど、J3テゲバジャーロ宮崎と練習試合(35分×2本)を行い0-0で引き分けた。指揮官は「守備の部分では、ほぼほぼ100%、選手達は応えてくれた」と手応え。攻撃については課題を挙げ「ゲームテンポ、各選手のコンディションも含めてまだまだこれから上げないといけない」とし「こちらが求めているレベルに到達するには時間もかかるが、組織的にやっていこうという姿勢は随所に感じられる。立ち上げでうまくいくとは思っていない。時間をかけて、選手の理解、チームでの実戦における完成度を高めて行ければ」と話した。

新外国人選手のMFドッジ、FWアンジェロッティは来日のめどが立っていない。ただ、チームから2人にトレーニングのメニューを渡し、来日して少しでも早くチームに適応できるように準備を進めている。

開幕まで2週間を切った。キャンプ中、負傷による離脱者は出ておらず、開幕に向け順調に準備が進んでいる。今後も練習試合が予定されており「これまでの取り組みを継続し、(開幕の)セレッソ(大阪)戦に向けていい状態で臨めるようにしっかり仕上げたい」と開幕を見据えた。