新人だった昨季13得点を挙げ、ベストイレブンにも輝いた川崎フロンターレMF三笘薫(23)がシーズン初戦で2得点し、今季もJリーグの顔に名乗りを上げた。前半立て続けにゴールを重ね、昨季と変わらぬ千両役者ぶりを見せつけた。その後同点とされたが、後半ロスタイム6分に途中出場のFW小林悠(33)が劇的な決勝点を決め、3-2とG大阪を退けて今季最初のタイトルを獲得した。

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FW小林 後半ロスタイムにFW遠野のスルーパスから決勝点を決めた。「こういう試合で決めてヒーローになるのは自分だ、と思って試合に入った。新加入選手も多く、PK戦になったら責任を負わせることになるので、90分で終わらせたかった」と、兄貴分らしく試合を決めた。引退した中村憲剛氏からは、前々日の練習で「調子良さそうじゃん」と言われていたという。「昨年を上回る成績を残せたらベストだし、もう1度得点王を目指したい」と、中村氏の分まで若手に負けない活躍を誓った。