新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生していたガンバ大阪は3日、J1リーグの再開初戦としてサンフレッチェ広島戦(Eスタ)に臨む。2月27日のヴィッセル神戸との開幕戦以来、35日ぶりの今季2試合目。宮本恒靖監督(44)は2日、オンラインで取材対応し、感染した選手らは全員復帰したことを明かした。

宮本監督は「小さなけがを抱えている選手はいる」と故障での離脱者は別とし、唯一公表されていたMFチュ・セジョン(30)を含め、感染した6選手は完治した上で練習に合流できていると説明した。感染したスタッフ2人も復帰しているという。

「(今季は富士ゼロックス・スーパー杯を含めて)公式戦2試合があったが、間があいて、シーズンの最初を迎えるような感覚。(最近の練習では)プレーの強度をできるだけ上げる目的で、攻守において働きかけることに時間を使った。選手は自宅での練習が長かったせいか、フレッシュな気持ちが前より見えた」

G大阪では3月に計8人が陽性判定を受け、2週間の活動休止と計6試合の中止が決まった。同23日から全体練習を再開させ、わずか12日間しか時間はなかった。対外試合もできず、主に紅白戦で実戦感覚を取り戻してきた。

同じく取材対応したMF小野瀬康介(27)は「思ったより動けているのかな、という印象。もちろん、90分間の試合はやっていないが、不安より楽しみが勝っている」と、待望の試合再開を喜んだ。今回のアウェー広島戦を終えれば、7日のアビスパ福岡戦が待望の今季ホーム開幕戦になる。【横田和幸】