川崎フロンターレはFW知念の今季初ゴールでアビスパ福岡に競り勝った。

センターFWで今季初先発した知念は、1-1の後半10分、FW遠野のシュート性のボールにゴール前で合わせた。「大弥(遠野)のこぼれを詰めようと中に入っていたら、本当にボールが来た。メンバー争いが激しい中で、初めて先発のチャンスをもらえてゴールできたことは、素直にうれしい。チャンスをモノにするつもりで試合に臨んだので、ホッとしている」と、結果を出せたことに胸をなで下ろした。

この日が3度目の先発出場だった遠野も、1得点1アシストと結果を出した。鬼木監督は「大弥(遠野)はこのところ調子がよく、ゴールを求めていた。積極的に良いプレーをしてくれた。知念はなかなかチャンスがない中でも、(豪雨で)悪条件でも体を張ってプレーするところなど、相手も嫌がったと思う。FWとしてどんな形でも点を取るというところでは、良い仕事をした」と、抜てきに応えた2人をたたえた。

雷雨により後半開始が約20分遅れるアクシデントもあったが、川崎Fが接戦をモノにした。鬼木監督は「選手は今出せる最大限の力を出してくれた。最後の時間帯などはどちらに転んでもおかしくなかったが、勝ちきったところ、1つになって戦ったところ。評価できるいいゲームをしてくれた」と、集中して戦った選手をねぎらった。