7年ぶりに湘南ベルマーレに復帰したブラジル人FWウェリントン(33)が20日、チーム練習に完全合流しオンライン取材に応じた。古巣への帰還となるが「気持ちは新鮮で初めて来たような感じ。チームメートの名前を覚えて連係を取ることを意識したい」と話し「10得点以上は常に決める気持ちはある」と2ケタ得点を目標に掲げた。

昨年12月から公式戦からは遠ざかる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日本への来日が遅れ、自宅近くのグラウンドでフィジカルコーチを雇い、トレーニングに励んできた。現在の体調を「去年、プレーしていたころより(体が)軽く感じています。以前より、年はとっていますが、持久力が前よりはあるんじゃないかなと。33歳ですが気持ちは20歳」と笑い、公式戦出場に「(25日の)清水エスパルス戦には行きたい」と意欲を見せた。

来日し14日間の隔離期間(Jリーグバブル)では、1日1時間の外での練習は許されていたが、それ以外は部屋にこもる日々だった。「人と話ができない、コンタクトがないのは大変だった。こっち(チーム)に来て、笑顔も出せるようになりました。人と関わることが大事だなとあらためて感じました」と振り返る。

チームは昨季は最下位だったが、今季は現在、リーグ戦では5戦不敗(1勝4分け)で13位。直近5試合の失点数はわずか1で、堅い守備で着実に勝ち点を積み重ねている。課題の得点力が増せば、勝ち点3を積み重ねることも可能だ。ウェリントンは「チャンスは作れていると思うので、自分にもゴールの機会があるのではないか。同時に自分へのマークで他の選手がフリーで決められるチャンスもつくれると思う。いい流れで来ているので、いい状況で試合に出られるように頑張りたい」。パワーアップした姿をサポーターに見せる。【岩田千代巳】