J2アルビレックス新潟の異色ストライカーが1日のホーム千葉戦でJリーグ戦通算100試合出場を自らの得点で祝う! 前節愛媛戦(4月24日、2○0)で移籍後初得点を挙げ、勝利の立役者になったFW谷口海斗。J3、J2とステップアップしてきた25歳の苦労人がゴールに迫り、首位を走るチームを2連勝に導く。

4戦連続先発出場が濃厚な谷口は「勝利に貢献することが一番。その上で自分の特長を出して得点を狙いたい」と2戦連発に意欲を見せる。ここまで全10戦に出場。プレータイムを伸ばすごとにオフサイドに掛かる回数が増加しているが「ギリギリを狙っているところを周りが見てくれている証拠。もっと良くなる」と手応えを感じている。

ハングリー精神で駆け上がってきた。岐阜経大(現岐阜協立大)からJ3盛岡入団後はクラブが提携するホテルで働きながら練習を続けた。「バイキングの準備、ベッドメーキング、接客もした」。そんな環境でも「サッカーだけで飯が食いたい」という夢は見失わなかった。1年目の18年は15得点、スクールコーチを兼任した19年は9得点。プロ契約となった20年は熊本で18得点を挙げ、J3得点王に輝いた。「無名だった自分が今ここにいれるのは、これまで関わった全ての方のおかげ。感謝しかない」。

今節は節目の100試合出場が懸かる。「『こんなに出たんだ』という感覚だが通過点。メモリアルゴールを決め、たくさんの人と喜び合いたい」と力強いゴール宣言だった。【小林忠】