ガンバ大阪が0-2で川崎フロンターレに完敗し、3度目の挑戦でも今季ホーム初勝利はならなかった。攻守ともに圧倒され、王者には公式戦5連敗。昨季2位のG大阪はこれで4戦未勝利となり、開幕9戦を終えて1勝4分け4敗と暫定ながら18位に沈んだままだ。この日で無得点試合は7度目、総得点は2という深刻な得点力不足が続く。

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無観客のホームでG大阪が完敗した。シュート数は6本に対し、川崎Fは14本。両者の実力差を問われたDF昌子源(28)は「チームの組織力、攻守の切り替えの速さ」を挙げた上で「結局は個の力がメインになってくる」と、三笘らの強気に得点を狙う姿勢を指摘した。宮本恒靖監督(44)も「(相手は)攻撃の連係、個人の仕掛けを自信を持ってやっている。プラス、厳しい守備に強さを感じた」と話した。

一方のG大阪は、レアンドロ・ペレイラと宇佐美の両FWが決定機を迎えたが得点できなかった。開幕から9試合を終え、わずか1勝で奪った総ゴール数は2点だけ。今季初先発のFW一美は「ゴール前での迫力やシュートの質を上げていければ」と課題を挙げる。緊急事態宣言の延長で今後のホーム2試合も無観客開催が決定したG大阪は、貪欲にゴールを奪う姿を取り戻すしかない。