清水エスパルスがトンネルから抜け出せない。2位名古屋グランパスに0-3で完敗。今季ワーストタイの3失点を喫した。またしても今季リーグ戦ホーム初勝利を逃し、最近8戦勝ちなし(4分け4敗)となった。

力の差を見せつけられた。試合後にロティーナ監督(63)は「名古屋が勝利にふさわしかった。準備してきたプレーがうまくいかず、相手のプレスに苦しんだ」と、言葉をしぼり出した。前半24分、課題のセットプレーから先制点を献上。後半5分には隙を突かれて2点目を奪われた。「どちらも防げる失点だった」とうなだれた。

複数失点の代償は大きく、得点力不足に悩むチームに反撃の力は残されていなかった。相手の堅守を最後まで崩せず、今季5度目の完封負け。7試合ぶりに復帰したFWカルリーニョス・ジュニオ(26)は「(相手選手の)間にパスを通せず、奪われてカウンターを受けた。苦しい展開になった」と唇をかんだ。

降格圏1歩手前のリーグ暫定16位に低迷する。18位G大阪は清水よりも4試合消化が少なく、より厳しい状況にあるといわざるを得ない。次節は22日、アウェーで札幌と対する。なりふり構わず勝ち点3だけを目指す。【古地真隆】