北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬(28)がゴールを視界に捉える。

6日ルヴァン杯プレーオフ第1戦の横浜F・マリノス戦(札幌厚別)で先発が予想される。5日の札幌・宮の沢での前日練習ではミニゲームで1トップの位置を試された。最前線ならば得点が期待され「自分が前にいることでよりアグレッシブ、プレッシャーをかけられる。カウンターを狙っていきたい」と掲げた。

実はあることでゴールを探している。伸ばし続けている髪形のことだ。試合などで束ねている髪は、ほどくと鎖骨くらいまでの長さがある。「ゴールが見えていない」と笑い、目指す髪形を迷っている様子だ。ただ、試合では目指すべき場所は1つ。「点を取れるといいけど、まずはチームが勝つために。起点になれるようにやっていきたい」と引っ張るつもりだ。

5月29日のリーグ柏戦で、左足の大ケガを負った昨年11月21日清水戦以来の先発復帰を果たした。途中出場で試合復帰した4月16日リーグ横浜戦(1●3)から、状態は上向きだ。「その頃より自分もレベルアップしているし、やれる。もっといい試合になる」と自信を見せる。昨年のルヴァン杯準々決勝でPK戦の末敗れた相手に、今年はリベンジする。【保坂果那】

○…ペトロビッチ監督(63)が先勝を誓った。ホーム&アウェーの2試合で争うプレーオフは、勝利数が同じ場合、2試合の得失点差の次にアウェーゴール数が勝敗を決める。「ホームゲームはアウェーゴールを与えないことも重要な要素」と失点を警戒。「マリノスにしっかりリベンジしたい思いは強い。2試合通してしっかり勝ち上がれるように全力で戦っていきたい」と話していた。