J2アルビレックス新潟は26日、ホームで10位水戸と対戦する。25日は聖籠町で最終調整。2-0で快勝した前節21日のアウェー秋田戦から中4日だけに、コンディション調整が鍵になる。今季、全19試合で先発フル出場を続けるボランチの高宇洋(23)は好調をキープ。2試合連続完封勝利を誓った。勝ち点41で並ぶ首位京都と2位磐田までの勝ち点差は1。7月3日にはアウェーで磐田との直接対決が控えているだけに、今節“取りこぼし”はできない。

   ◇   ◇   ◇

高が眼光鋭く、2連勝を狙う。DF千葉和彦(36)とともに今季全試合フル出場中のボランチは、この日の練習でも激しいボール奪取と、ピッチ上に響き渡る指示で周囲を動かし、相手から奪ったボールを確実につなげた。週半ばの練習時には首周辺や上半身にテーピングを施していたが「(アウェー秋田戦での)バス移動中に寝違えただけ。問題ないです」と笑って見せた。

前節秋田戦で2-0で3戦ぶりに勝利。勝ち点を40に伸ばし、首位京都と2位磐田の背中にピタリとつける。「攻守がかみ合ったし、戦う姿勢を全員で出せたことが一番。無失点も大きい」。個人的な課題も修正できた。攻撃時には位置取りを工夫し、相手MFを誘い出し、右サイドバック藤原奏哉(25)の攻め上がりを引き出した。「相手を困らせることが出来た。頭を使ったプレーをどんどん増やしたい」。

球際の激しさと読みの良さを生かし相手の攻撃の芽を摘む“ボールハンター”は、21年バロンドール最有力候補ともいわれるフランス代表MFカンテ(30)を参考にする。「ボールを奪いにいくタイミング、奪った後の展開力をよく見ている。レベルが違いすぎるが近づけるように頑張りたい」と言う。

リーグ戦折り返しの次節21節(7月3日)は磐田との直接対決を控えるだけにホームでの水戸戦は負けられない。勝ち点3を奪い、勢いに乗りたい。「前節同様、試合開始から相手に圧力をかけ、勝利したい」と決意を示した。【小林忠】