アルビレックス新潟はホームで10位水戸ホーリーホックと対戦し、スコアレスドローに終わった。ボール支配率では相手を上回ったが、肝心なゴールが奪えずにタイムアップ。今季4試合目の無得点だった。新潟は勝ち点を41とし、3位をキープしたが、この日ともに勝利した首位京都と2位磐田との勝ち点差は3に広がった。次節(7月3日)アウェー磐田戦はリーグ前半戦最後の試合。確実に勝ち点を奪い、後半戦につなげたい。

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新潟の選手たちは最終盤、果敢に勝ち点3を奪いにいった。だが、ほぼ10人でゴール前を固めて守る相手を崩すことは出来なかった。後半37分には、MF高木の左CKを相手選手がクリアミス。ゴールラインを割るかと思われたがポストにはじかれるなど、運にも見放された。

2連勝を狙うチームは序盤からボールを奪い返す強度で相手を上回り、ほとんどの時間帯を相手陣地でプレーした。ボランチでは全試合フル出場を続ける高と、第10節愛媛戦以来、今季2度目のスタメン出場となったゴンサロ・ゴンザレスのコンビが鋭いインターセプトからパスを広角につないだ。前節21日の秋田戦から中4日。後半は矢村、鈴木、星らフレッシュな攻撃陣を次々と投入したが、ペナルティーエリア内への進入を阻まれ、終わってみればシュート数は7本に抑え込まれた。

首位京都、2位磐田、4位琉球がそろって勝利を挙げた中、新潟はホームで手痛いドローに終わった。この日の悔しさは次節、2位磐田との直接対決で晴らす。【小林忠】

 

▽アルベルト監督「90分通して試合をコントロール出来たが、チャンスを生かせなかった。サッカーはゴールの数を競い合うスポーツ。得点機を生かせないという課題としっかり向き合っていきたい」。

▽堀米主将「勝ち点3を目指していただけに悔しいのひと言。前半からシュートを狙う積極性を全員で出さないといけない。この日に出た課題を見直して次節にぶつけたい」。