柏レイソルのネルシーニョ監督(71)が19日、21日のホームでのサガン鳥栖戦に向けオンライン取材に応じた。柏は17日に、選手1人の新型コロナウイルスの陽性を発表したが、その後のPCR検査で選手、スタッフ全員の陰性が確認され、チーム活動を継続している。

指揮官は、選手、スタッフ全員がワクチンを接種したことを明かし「だからといってノーリスクではないが、細心の注意を払いながら活動をしている」と話した。柏は昨年11月と今年4月にチームで集団感染が起こったが、クラブの感染対策もあり、今回は集団感染が避けられた形だ。

チームは直近3試合で2勝1分け。前節は首位川崎フロンターレを相手に、

数的不利にもかかわらず引き分けに持ち込み、勝ち点1を手にした。

東京五輪の中断期間を利用し、組織的守備、攻撃の改善に着手した成果がでている。ネルシーニョ監督は「チームとしては進化を遂げている途中。中断期間で時間をかけてより戦術的なことにフォーカスして修正をかけられた」と手ごたえを口にし「前期は3試合で、勝ち点8を落として1しかとれない時期もあった。そういう意味では選手が自信を持って戦いを続ける後押しになる。足りない部分はあるが、しっかりと毎試合、1試合1試合、勝ち点を挙げていきたい」と意欲を見せた。【岩田千代巳】