「守備の要」が6試合ぶりの無失点を目指して奮闘する。リーグ8位のJ2モンテディオ山形は8日、天童市内で調整した。クラブ記録の7連勝がドローで止まった琉球戦(8月22日)からここ3戦は未勝利。今後は11日、3位新潟とのアウェー戦をはじめ7位長崎、2位京都との「上位3連戦」に臨む。全27試合フル出場中のDF野田裕喜(24)が、渇望する勝ち点「3」獲得に向け気持ちを高めている。

強固な守備陣を支える。チームは現在、リーグで3番目に少ない24失点だが、5試合連続失点中。直近3試合は先制点を許しており、守備陣の立て直しが勝敗の鍵を握る。「(相手にマークを)簡単にはがされて、ボールを持たれることが多かったので」と、この日は守備の修正に着手。ほかの守備陣と連係強化を図った。昇格を左右する今後の3連戦については「勝てば流れに乗っていけるし、負ければ昇格争いから脱落する。自分たちの力をどれくらい出せるかだと思うので、むしろチャンスと捉えてチーム全員で戦っていければ」と力を込めた。

この夏は、東京五輪で4強入りした同世代の活躍に刺激を受けた。「日本を背負って戦えることはうらやましい限り。ワールドカップだったり、チャンスはこれからもあると思うので、自分も代表を背負って戦えるような選手になりたい」。今季で所属3年目。15年以来のJ1昇格を果たし、1つずつ夢を実現させる。【相沢孔志】

○…勝利への起爆剤となる。山形は前節水戸戦で0-1と敗北し、14戦連続得点が途絶えた。その試合をU-20日本代表候補キャンプで見ていたMF樺山諒乃介(18)は「みんなもっといいプレーができるはずなのに、なんでそんなに消極的になっているのかとずっと思っていました」と悔しさをにじませた。3連戦に向け、「まずは試合に出ること、そして出たときにどれだけ自分の武器を出せるか、またチームのためにどれだけ貢献できるかというのが一番大事なことだと思っています」と士気を高めた。

▼ピーター・クラモフスキー監督(42=上位チームとの3連戦に向け)「難しい試合になると思うが、その中で自分たちの最大限を出して勝ち点9をもたらせられるようにしていきたい」