3年ぶり4度目出場のセレッソ大阪が、ホームで0-1で浦項(韓国)に敗れて、初出場した11年以来のベスト8進出はならなかった。今夏にスペインから復帰したMF乾貴士(33)は11年以来のACLで先発し、フル出場で決定機を演出も1点が遠かった。日本勢は名古屋だけが8強に残った。

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C大阪の10年ぶりのベスト8進出はならなかった。1点を追う後半途中、MF西川とFW加藤、大久保を続々と投入し、前線に比重をかけたものの、同点にできなかった。コーチだった小菊監督が8月末に途中就任し、ホームでは公式戦3戦全敗となった。

C大阪の最初のシュートは1点を追う前半28分、MF乾のスルーパスから生まれた。左サイドから約20メートル、右前方にいたDF松田陸に通し、決定機に。だが松田陸はGKとの1対1で決められずに、その直後にはFWタガートがフリーで放ったヘディングシュートもゴール右に外れた。

スペインから今夏、10年ぶりに復帰した乾は公式戦の出場は4試合目で先発は2戦連続。「まだ完全には慣れていないが時間の問題。芝生1つを取っても(欧州とは)違うが、言い訳にしかならない」。後半17分にはDF丸橋のヒールパスから乾がシュートを試みるが相手にブロックされた。

小菊監督は「ACLのタイトルはクラブの悲願。獲得へ全員の力で最初の壁を乗り越えていきたい」と決意していたが、残る現実的な目標は8強に残った天皇杯、4強進出のルヴァン杯になった。

▽浦項・金基東監督 あまり得点は生まれなかったが、素晴らしい試合ができた。日本での試合に我々のファンはいなかったが、アウェーでも私たちの応援だと思えと選手に伝えた。

◆ACL決勝トーナメント コロナ禍の影響でホームアンドアウェー方式ではなく決勝まで一発勝負。東地区の準々決勝は10月17日、準決勝は同20日に、いずれも韓国・全州で集中開催。決勝は11月23日(西地区で開催)。試合は90分間で勝敗が決しない場合、30分間の延長戦、それでも決しない場合はPK戦に突入。