川崎フロンターレのJ1連覇が3日にも決まる。浦和レッズ戦(等々力)で2位横浜との勝ち点差が1以上開けば、昨季と並ぶ史上最速タイの4試合を残しての2年連続4度目の優勝が確定する。横浜は、同じ午後1時5分キックオフでG大阪戦(日産ス)を戦う。

昨年11月21日、敵地での大分戦。川崎Fは「勝てば優勝」の大一番で、12位の大分に敗れた。同じ過ちは繰り返さない。鬼木監督は「2位の結果次第では優勝が決まることもあるけど、そこに意識を向けるのではなく、今まで通り自分たちに集中することだと話している」と冷静だ。

対戦する浦和とは、9月のルヴァン杯準々決勝でぶつかった。第2戦の後半ロスタイムに失点し、2試合とも引き分けながらアウェーゴール差で敗退した因縁の相手。第1戦ではセンターバック(CB)の車屋とジェジエウが負傷交代し、第2戦では高卒新人DF田辺がプロ初先発するなど、けが人続出の苦しい時期だった。直後にはACL敗退とチームはどん底だったが、「この敗退で崩れてたまるか、みたいな反発力があった」(主将DF谷口)と再び立ち上がり、3戦連続の逆転勝ちなど7連勝でここまでたどり着いた。

ただ、あくまでもリーグ戦の1試合。その思いは全員に共通している。DF山根は「今まで通り、目の前の試合での勝ち点3だけ目指して頑張りたい」、MF脇坂は「目指してきた優勝が目の前にあるけど、首位として強い相手と戦えることを楽しみたい」と話した。

一方でV持ち越しとなると、7日鳥栖戦(駅スタ)、20日C大阪戦(ヨドコウ)と敵地での試合が続く。サポーターが見守る本拠での戴冠へ、川崎Fは勝って結果を待つのみだ。【杉山理紗】