大会25連覇を目指す青森山田が22-0で弘前中央に快勝し、初戦突破を決め全国大会出場に王手をかけた。

青森山田は絶対的エースのMF松木玖生(3年)を温存し、セカンドチームが先発出場も怒濤(どとう)のゴールラッシュだった。0-0の前半3分に相手のオウンゴールで先制すると、同18分にFW小湊絆(3年)が右足でゴール右へと流し込み追加点を奪った。FW渡辺星来(3年)は、同12分から3連続ゴールを決めるなど前半だけで計9得点。後半も勢いは衰えず、同20分から途中出場したFW名須川真光(3年)が、出場時間23分で4得点を挙げるなど計7選手で13得点を挙げた。黒田剛監督(51)は「20点が我々として大きい問題ではなくて山田らしいサッカーがしっかりできて、相手に脅威を与え、点差をつけることが青森山田のスタイルです」と、記録的な大勝発進も冷静に振り返った。

昨冬の全国選手権は決勝で山梨学院にPK戦の末に敗れ、2大会連続準優勝に終わった。悔しさを糧に、今夏の全国高校総体は16年ぶりの優勝を決め、プレミアリーグEASTでも首位を走る。同選手権を含む「高校3冠」を視野に入れ、3大会ぶりとなる王座奪還を狙う。ゲームキャプテンを務めたMF小野暉(3年)は「3冠を狙える位置にいると思うので、もっと力をつけて目指していきたい。全国でも青森山田が怪物レベルで強いと証明したい」と決意をにじませた。