昨季JFL王者で初のJリーグに挑むJ3いわきFCが17日、千葉県内で4日間のミニキャンプをスタートさせた。この日は3タッチ以内の制限がある5対5のパス回し練習、ミニゲームなど約1時間半のトレーニングを行った。同県茂原市出身で加入2年目のFW古川大悟(22)は、日々の練習からゴールにこだわり、昨季に続いて2桁得点に照準を合わせる。

古川が再びJリーガーとなり、故郷に帰ってきた。中学、高校とJ2千葉の下部組織でプレー。高校3年時の17年にはJリーグ公式戦に出場可能な2種登録選手としてリーグ、天皇杯それぞれ2試合に出場した。翌年にトップチーム昇格。しかし、プロ入り後は19年夏にJFL三重へ期限付き移籍するまで公式戦1試合の出場にとどまった。「こうやって戻ってこられて、千葉の地でサッカーをできることは本当にうれしい」と天然芝グラウンドで軽快に動いた。

昇格の原動力になった。昨季JFLではチーム最多11ゴール。ベストイレブンにも輝いた。今季J3は3月13日のアウェー鹿児島ユナイテッドFC戦が初陣だ。「プロ1、2年目は本当に何もできなかった。JFLで経験を積んで戻ってきて、通用する部分があるのかというところが自分自身興味深い」。その上で「ゴールは2桁は取りたいし、去年取れなかった個人タイトルも狙っていきたい」。Jの舞台で進化した姿を見せつける。【山田愛斗】